この一年間の県議会報告
2011年「5月議会」〜2012年「2月議会」 その2

2021-06-10

3.2011年9月議会(9/20〜10/7)

(1)議会概要

  • ① 9月定例議会は9月20日に開会、一般会計で約33億円の補正予算案などを可決し、10月7日に閉会しました。

  • 補正予算は、国の第2次補正予算の成立を受け、編成したもので、今回の補正では、国と都道府県が出資し設置している「被災者生活再建支援基金」への追加拠出(32億円)、放射線量を測定するための「モニタリングポスト」の増設(1億円)などを予算措置しました。また条例の関係では、暴力団からの青少年の被害防止、暴力団への加入阻止対策の強化などのため、罰則を強化した「暴力団排除条例」の改正、太宰府市に新設する県立特別支援学校の名称などを定める条例制定などを行いました。

  • ② 民主党・県政クラブ県議団の代表質問は27日、泉日出夫議員が行い、原子力防災対策や最低賃金の引き上げ、改正障害者基本法の施行、会派の台湾視察に基づいた台湾との交流促進などについて、知事の考えを質しました。これに対し知事からは、原子力防災に関して、安全協定の締結を「今議会のうちにも」九電に対して申し入れる考えが明らかにされ、また台湾との関係では「近く(経済ミッションを率いて)訪台する」考えが示されました。わが会派の代表質問を受け、議会最終日に県は福岡市、糸島市とともに、九電に対し安全協定締結の申し入れを行っています。

  • ③ 改選後、議会改革の一環として民主党・県政クラブでは、代表質問の方法を事前通告した質問項目をまとめて質問する、これまでの「一括方式」から、項目ごとに答弁を求め再質問していく「一問一答方式」に改めています。今回は、改選後二度目の代表質問になりますが、議会が活発化し議論の展開も分かりやすいという傍聴者などからの評価に加え、6月議会に続き今回も知事から踏み込んだ答弁を引き出せたことで、会派で取り組んでいる議会改革が着実な成果をあげていると判断されます。しかし、質問時間に制限があるため、今回も用意していた6項目のうち、2項目を一般質問の最終日に追加質問することになりました。議会改革の一環として、今後も引き続き、代表質問の質問時間の延長を求めていきます。

  • ④ またこの議会では、新たな検討組織と任意団体が設置・設立されました。議会に新たな検討組織として設置されたのは「県外郭団体等調査検討会議」です。この「検討会議」は、常任委員会委員長や議会運営委員会の正副委員長などで構成され、県が出資する公社や財団などの外郭団体の事業内容や実績などを調査し、外郭団体の存続・廃止を含めたあり方を順次、執行部に提言することにしており、次の12月議会には第1回目の提言が行われることになっています。設立された任意団体は、「九州の自立を考える会」という名称ですが、この「会」は県議や民間企業人などが個人資格で参加する団体で、国の出先機関の受け皿として九州知事会が計画している「九州広域行政機構」の実現を後押しすることや、九州が一体となって取り組むべき広域的な政策の研究と提言を行うことを目的にしています。

  • 議会最終日には、牛尾副知事の辞任に伴う新副知事に服部福祉労働部長を選任しました。

(2)代表質問

  • 9月27日、会派を代表して泉 日出夫議員が代表質問を行いました。
  • 今議会の民主党・県政クラブ県議団の代表質問の項目は次のとおりでした。

【代表質問の項目】

・県政運営の基本姿勢について
・震災復旧・復興支援およびエネルギー政策
・原子力防災
・貧困問題と最低賃金引き上げについて
・障害者施策の推進について
・ギガビットハイウェイについて
・今後のIT戦略について
・台湾との友好交流の推進について

(3)一般質問

  • 今議会は、私は一般質問には立ちませんでした。

(4)意見書

  • 今議会で採択されたは意見書次のとおりです。
  • ① TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加に対する意見書
  • ② 「子ども・子育て新システム」に関する意見書
  • ③ 地方消費者行政に対する国の実効的支援を求める意見書
  • ④ 地方財政の充実・強化を求める意見書(民主党・県政ク提案)
  • ⑤ 安心社会構築のため基金事業の存続を求める意見書
  • ⑥ 軽油引取税の課税免除措置の存続等を求める意見書
  • ⑦ 農林漁業用燃油に係る軽油引取税の免税等を求める意見書
  • ⑧ 森林整備加速化・林業再生事業の継続を求める意見書

(5)決算特別委員会

   毎年、「9月議会」では「決算特別委員会」が開かれます。
   今議会、民主党・県政クラブは、次の8人の議員が委員として、決算審議に臨みました。
    大橋 克己  中村 誠治  野村 陽一  原田 博史   宮浦 寛
   △小池 邦弘 ○吉村 敏男  冨田 徳二      (○は副委員長、△は理事)


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