2011年
宮城県 震災被災地視察 その2
2011年5月30日〜31日
2.宮城県石巻市
実際、海岸線から直線距離で800mほどのところにある門脇小学校では、津波の直接被害は少なかった(実際、1階部分が浸水した程度)ものの、火災の延焼によって全校火の海となり、甚大な火災被害を被っています。
「日和山公園」を下り、門脇地区から、市内海岸部・南浜地区へと向かいました。しかしながら、石巻市内は地震による地盤沈下に加え、当日の豪雨のため、南浜町一帯はあちこちで冠水が起こっており、迂回、迂回でなかなか思うように進めませんでした。
特に、南浜町1丁目の市立病院の周辺は、地震の直接被害と津波で河川堤防が壊れており、満潮時に加え、昨日からの豪雨により旧北上川の水位が上がったため、川の水が流れ込み、辺りの冠水は特にひどい状態でした。
※矢印に沿って移動
その後、石巻港を西側へ移動、この辺は日本製紙工場など各種工場が立ち並ぶ地域です。日本製紙工場は壊滅状態にあり、工場再開には相当な時間と経費が掛かりそうです。
海岸部の雲雀野町、潮見町は、市内のガレキならびに廃棄物の集積地となっており、家屋や工場等のガレキ、廃車、家電製品、アスファルトくずなど、ありとあらゆるものが堆く積まれています。
一部は、分別がされているものの、次々に持ち込まれる廃棄物のため分別が間に合わず、とにかく集積して置かれているといった状況です。「日和山公園」から見ると一目瞭然なのですが、このガレキ類は堆く積まれ、沿岸部の防波堤とされています。A