2.視察報告
(2)『福岡県認知症医療センター』
『牧病院』は、1998年(平成10年)に福岡県から『老人性認知症センター』の指定を受け、2011年(平成23年)11月、「福岡県認知症医療センター」(県内5ヶ所)の指定を受け、認知症に関する専門医療相談、鑑別診断、治療方針選定や緊急対応を行なっている。
認知症に関する専門医療相談、鑑別診断、治療方針選定や緊急対応をおよび地域への啓蒙活動や関連機関との連携、他の医療機関、介護施設への技術援助、介護指導などを行っている。
鑑別診断は問診、心理テストなどの他に牧病院のCTを使うが、ケースによっては地域の医療機関と連携してMRIの検査も行っている。
在宅支援として『牧病院』での認知症の外来診療、物忘れ専門外来、認知症デイケア、訪問看護を、入院では認知症治療病棟での治療を行っている。
また、介護老人保健施設であるアシスト桜台には認知症専門棟、通所リハビリテーションを、ピアッツァ桜台には認知症グループホームを設け、牧和会全体として軽度早期の認知症から重度の認知症まで幅広く対応している。
講演活動についても、地域活動として、一般住民や行政からの依頼があれば、積極的に受け付けしている。
地域連携では症例を通じての関連機関との連携の他に、医療機関、介護施設への技術援助、介護指導として、筑紫医師会の医師や各医療機関や施設の専門職員を対象に「筑紫認知症セミナー」を年に2〜3回、筑紫医師会の医師を対象に「もの忘れ相談医講習会」を年に3〜4回開催している。
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