Ⅳ.視察報告

1.「福岡県立太宰府特別支援学校」

校舎正面.jpg校舎正面最初の視察先は「福岡県立太宰府特別支援学校」でした。

同校は2012年4月、太宰府市に開校された新設の特別支援学校です。今年で三年目を迎え、小学部1年生から高等部3年生まで、児童生徒数414名、89学級、教職員数205名、知・肢併置の学校としては全国有数の大規模校です。

今回の視察では、全国有数の大規模校を見ることに加え、高等部として、来年3月には初めての卒業生を出すにあたり、新卒児の就職支援の取り組み状況をお聞きしました。

(1)学校側出席者

学校側出席者.jpg 矢野校長  
 跡部副校長  
 中野教頭   
 犬塚事務長  

(右から、矢野校長、跡部副校長、犬塚事務長、中野教頭)

(2)学校の概要

同校のホームページでは、①学校教育目標:一人一人の可能性を最大限に伸ばし、光り輝く存在として共に社会を生きぬく力を育成する、②校訓:「立志、友愛、自立」、③目指す学校像:感動と喜び、笑顔と感謝があふれ見える学校、となっています。

それぞれの個性に合わせた学習などにより、子どもたちの(潜在)能力を引き出し、卒業後は一人ひとりが社会の一員として自立、社会参画を果たせることを目標にしています。

(3)教育活動の特色

同校の特色は、①小・中学部段階での教育的ニーズに応じた教育課程、②高等部段階での進路ニーズに応じたコース制、③「福岡県立福岡農業高等学校」や地域等との交流及び連携、を取り入れており、子どもたちの障がいやスキルに応じた教育課程となっています。 

(4)今年度の重要課題

同校の2014年度の重要課題は、高等部卒業生の進路決定です。

開校3年目を迎え、来年3月には初めて高等部の卒業生を出すことになり、卒業生の進路保障が重要な課題となってます。

そのため、学校側としては高等部卒業生の進路希望先の実現。とりわけ、雇用保障(就職先の確保)、 就労支援事業所などへの進路決定に全力を挙げるとしています。

また、卒業後の関係作りを築くことも必要と考え、学校・家庭・地域(各関係機関を含む)との連携を強化しています。


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