Ⅳ.視察報告

2.3月30日(土)

(2)「竹富島」視察
「新石垣空港」が本年3月開港後、石垣島では春季の観光客が増加したということでした。しかし、こうした観光客が、はたして八重山諸島の他の島々にまで足を伸ばしているのか、経済効果が表れているのかを知るため、私たちは「竹富島」を視察することとしました。

「竹富島」へは、石垣港から出ている八重山観光フェリーに乗船し、10分程度で到着します。なお石垣港から出ている八重山観光フェリーは、「竹富島」、「小浜島」、「黒島」、「鳩間島」、「西表島」のうち上原港と大原港との間に定期航路があります。

まず、石垣港のフェリー乗り場で感じたのは、思ったより乗船客が多いということでした。私たちが乗船したフェリーも満席でしたし、着・離発する他のフェリーにも乗船客が一杯でした。

石垣港のフェリー発券所.png石垣港のフェリー発券所フェリー時刻表.pngフェリー時刻表石垣港フェリー乗り場.png石垣港フェリー乗り場

フェリー乗り場の従業員の方に話を聞いたのですが、3月の新空港開設以来、明らかに観光客は増えたということでした。

ただ、「春休みの期間中ということもあり、多いのだろうが、年間を通じて集客アップしてほしい。」とのことであり、空港販売店の従業員も同じことを言われていました。

竹富島案内図.png竹富島案内図竹富島「ゆがふ館」.png竹富島「ゆがふ館」星砂浜.png星砂浜

フェリーを降り、まず竹富島「ゆがふ館」によりました。この館の紹介は、同館のホームページから下記のとおり引用しました。

『竹富島ゆがふ館は西表石垣国立公園竹富島の自然と伝統文化・芸能を紹介する施設として2004(平成16)年6月24日に開館しました。 館名は、「天からのご加護により豊穣を賜る」という意味の「ゆがふ=世果報」からとっており、来島者と島民の間により良い交流が行われることを願い名付けられました。竹富島の玄関口である東港の近くに位置し、竹富島のフィールドミュージアムのインフォメーション施設として、竹富島の旬の情報を提供しています。環境省おすすめの「竹富島自然学習歩道」もここから始まります。』

西表石垣国立公園「コンドイ園地」.png西表石垣国立公園「コンドイ園地」「たけとみ民芸館」.png「たけとみ民芸館」「あか山丘」.png「あか山丘」

次に訪れたのは、西表石垣国立公園「コンドイ園地」です。ここは、竹富島でも有数の海水浴地で、シーズンともなると多数の観光客が訪れるところです。

10年ほど前までは、舗装された取り付け道路もなく、民宿から歩いて海岸線まで出かけたそうですが、今では駐車場も3〜4台分はあり、トイレ、シャワールームも整備されています。

透き通るような海が印象的でした。

島内民家と観光客島内民家と観光客島内遊覧水牛バス.png島内遊覧水牛バス地元のお店の前の看板.png地元のお店の前の看板

島内は、春休みを利用した観光客が目につきました。「あか山丘」前の観光客に訪ねた所、大阪(関空)からだそうで、直行のジェット便を利用して来られたそうです。

早くも新空港の影響が竹富島でも出ているようです。

(3)北朝鮮弾道ミサイル発射防備地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)石垣市配備地視察
次に視察したのは、石垣島の最南端にある埋め立て地です。市内からは、石垣港を挟み、「サザンゲートブリッジ」を通って現地に行くことができます。ここは、石垣市が企業誘致や観光コンベンションなどの催し物を開催するためにつくったものです。

ここに昨年(2012)12月、北朝鮮が予告した弾道ミサイルの発射に備え、防衛省が「地対空誘導弾パトリオット3」(PAC3)を配備しました。今回配備されたのは、那覇市、沖縄県南城市、宮古島と石垣島の4か所でした。

前回、2012年4月の北朝鮮ミサイル発射のときにも、同様に、ここに「地対空誘導弾パトリオット3」(PAC3)が配備されており、今回で2回目の配備ということでした。

島内民家と観光客サザンゲートブリッジこの敷地内に配備された.pngこの敷地内に配備されたPAC3は中心の高台に設置.pngPAC3は中心の高台に設置

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