「3・11東北大震災」
宮城県内被災地視察(政務調査)報告 その5

2021-06-10

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焼却可能な可燃物の処理を進めようと、現在、5基の焼却プラントが建設中です。このうち、右側の2基については、5月中旬以降の稼働予定となっています。

3・11東北大震災_宮城県内被災地視察_22.png建設を請け負っているゼネコン各社これらの焼却施設は、1基の処理能力は300トン/日であり、5基がフル稼働すると、1日あたり1,500トンの焼却が可能となります。現在、国内で最大の焼却施設は東京都が保有しており、1,800トン/日の能力を有していますが、臨時的に設置された焼却施設としては、ここの施設が国内一となります。

【2日目:松島町】

石巻市を後にし、松島町に向かいました。
松島は、平安の世から歌に詠まれたり、絵に描かれたりもした名所であり、「日本三景」の一つです。かの松尾芭蕉も1689年(元禄2年)にこの地を訪れ、このときの旅日記『奥の細道』は、現在でも多くの人に読まれています。
そして、伊達政宗によって建築され、1609年(慶長14年)に完成した「瑞巌寺」は、建造から現在まで一度の火事も無く、桃山建築の代表的なものとして国宝や重要文化財に指定されています。

このような観光地である松島も、「3・11東北大震災」では多くの被害を受けました。昨年5月に訪れた時は、観光地の沿道は津波被害でほとんどの商店が店を閉めておられました。何人かの商店主の方にお話を聞いたのですが、「再開できるかどうか、まったく目途も立ってない。途方に暮れている。」とお話されていました。

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津波により大きな被害の出ていた松島の観光街の商店。(2011年5月)

1年後の今回、再び松島を訪れたのですが、松島の観光地は活気を取り戻し、多くの観光客、修学旅行生が来られていました。本当に、うれしく思いました。
ただ、一部の商店では、いまなお店を閉じたままのところもあるなど、本格的な復旧はまだ道半ばという感じです。
それだけに、風評被害に感化されることなく、皆さん、どんどん東北に観光に行って下さい! 
そして、地元の方々と一緒に元気な東北、元気な日本をつくりましょう!A

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観光客も増えて、活気を取り戻していましたが、まだまだ津波被害から復旧できていないお店もありました。