「3・11東北大震災」
宮城県内被災地視察(政務調査)報告 その1

2021-06-10

1.日程

  • 2012年5月7日(月)〜8日(火)

2.行程

  • 航空路:福岡空港〜仙台空港、往復
  • 陸 路:現地では、レンタカーで2日間移動。

3.視察先

  • 1日目(5/7):宮城県女川町
  • 2日目(5/8):宮城県石巻市、松島町

4.視察報告

【1日目:女川町】

3・11東北大震災_宮城県内被災地視察_01.png福岡空港から仙台空港まで航空路。仙台空港着後、レンタカーを借りて陸路移動。約1時間30分ほどで女川町に入りました。
三陸自動車道「石巻河南IC」を降り、石巻市内を通って女川町に入ったのですが、女川町に入る直前、石巻市沢田地区に女川町「石巻バイパス用地応急仮設住宅」がありました。       
女川町では、震災による建物被害は3,270戸(全壊、半壊)に上っており、現在、仮設住宅完成戸数は1,294戸です。そのうち、今回視察した石巻市沢田地区の仮設住宅は200戸に上ります。仮設住宅に暮らしてある方々が笑顔で頑張っておられる姿に、勇気と感動を頂きました。

3・11東北大震災_宮城県内被災地視察_02.png仮設住宅地を後にし、国道398号線「女川バイパス」を通って女川町に入りました。
町の入り口に、被災した商店の再建を支援するための木造仮設商店街「きぼうのかね商店街」ができていました。商工会建設によるもの30店舗、国事業によるもの20店舗、併せて50店舗が入居しています。ここには、食糧品、日用雑貨、本屋さんから、郵便局、派出所もありました。

女川町に入って、まず最初に目についたのは、被災した家屋等は片づけられおり、跡は更地になっていたことです。震災から1年が経っていますから、目の前の風景が当たり前ではあるのですが、被災直後(昨年5月)のイメージが残っていただけに、「ここまでくるのにも相当な努力があったのだろうなぁ」と素直に感じました。

3・11東北大震災_宮城県内被災地視察_03.png2011年5月3・11東北大震災_宮城県内被災地視察_04.png2012年5月7日現在

街中を進み、黄金町、鷲神浜といった町の中心部に進んできました。ここも、昨年5月の段階では、被災家屋やビル、車両などが放置されたままでしたが、いまは被災がれき等は片づけられ、広い更地になっていました。
下の写真は、女川町地域医療センター(町立病院、社協)のある高台から写したものです。なお、この高台は海面から15m以上の高さにありますが、町立病院・社協の1階部分は津波で押し流され、大きな被害が出ています。このことからも分かるとおり、津波の高さは20mを超えていたといわれています。A

3・11東北大震災_宮城県内被災地視察_05.png右手のビルの屋上には、自動車が打ち上げられている。3・11東北大震災_宮城県内被災地視察_06.png2012年5月7日現在
3・11東北大震災_宮城県内被災地視察_07.png女川浜一帯。左手奥の建物が3階建ての役場。津波は3階部分まで達し、役場は壊滅した。3・11東北大震災_宮城県内被災地視察_08.png2012年5月7日現在。民有地は片づけられ、更地となっている。役場だけが当時の様子を残している。