Ⅰ.視察概要

今回の国頭村の視察は、本年2月の会派視察に続き、2度目となりました。前回の視察に参加できなかった議員を中心に、再度、現地の小・中学校を視察しました。

1.視察日

2014年5月7日(水)

2.視察先

(1)国頭村教育委員会(レクチャーと意見交換会)
(2)国頭村立「辺土名小学校」
(3)国頭村立「国頭中学校」

Ⅱ.視察目的

文部科学省が実施した「2009年度全国学力・学習状況等調査」、いわゆる「全国学力調査」によると、沖縄県は小・中学校ともに平均正答率は全国平均を下回っています。そして、その沖縄県内でも、国頭村内の小・中学校は下位にありました。

そこで、国頭村・教育委員会は、村内児童の学力向上のために「国頭村学力向上推進委員会」を設置し、小・中学生の学力向上を図るため、村内全小・中学校(1中、7小)をあげて2012年度から『まなびの共同体〜すべての児童・生徒の学びの保障を目指して〜』に取り組んでいます。

この国頭村の進める『まなびの共同体』は、全教育活動を通して「続けたくなる授業改善と校内研修」、「ケアリングによる『聞き合う学校』づくり」を両輪とした学校づくりを目指し、「三つの対話」(「教材との会話」、「他人との会話」、「自己との会話」)を三位一体とした協同的な学びにより、「一人残らず全ての生徒の学びの保証」=学力の向上を目指すこととしています。

また、全職員は授業(事業)を公開し、「生徒の学びの姿」を視点とした研究協議で、教科の壁を越えた授業改善に取り組んでいます。そして学校行事・会議の精選や週時程の工夫・改善等により、事業次数の確保や多忙感の軽減にも務めるとしています。

こうした国頭村の『まなびの共同体』の推進により、2012年の「全国学力状況調査」では、国頭村の学力は沖縄県平均を上回り、全国平均とほぼ肩を並べるほどになっています。

会派として、この『まなびの共同体』の取り組み状況、そして、その成果をみるべく、現地の小・中学校を視察することとしました。





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