県議会質問

平成23年度 12月定例県議会 一般質問 その3

2011年12月12日

平成23年12月県議会:一般質問「本県の産業廃棄物行政について」のダウンロード

2.「本県の産業廃棄物行政」について

飯塚市内住の産業廃棄物最終処分場に関わる「義務付け訴訟」につきましては、本年6月定例会におきまして、小川知事に質問をいたしました。

結論から申しますと、県としては飯塚市内住の産廃問題については、小川知事は「高裁判決は、事実認定ができていない。」ことや、「この裁判の結果が全国的に与える影響が大きい。」ことを考慮し、「最高裁に判断を求めるため、上告した」と回答され、最高裁の判断を仰ぐとの立場を改めて表明されました。

このような経過を踏まえ、今回の私の質問は、裁判の是非や、県が上告したことを問うものではありません。

去る11月25日、処分場周辺の地元住民30名ほどが「飯塚市内住地区の緑豊かな自然と命を守るため、県は高裁判決を受け入れるよう求めます」との飯塚市民20,657名もの署名を提出し、環境部に申し入れを行っています。

その中で、住民の方々が口々に訴えられたのは、「県は現在、最高裁に上告中だから、裁判の結果が出るまで何もしないのか、何もしなくていいのか。」ということでありました。

こうした住民の想いを踏まえ、今回、私は、たとえ係争中の案件であっても、現地では産廃処分場に関わる住民の健康被害問題、住環境問題、また、自然環境への影響に大きな問題が出ているとの認識のもと、地元住民の方々の切実な訴えがあるわけですから、県の行政施策として、県民の健康を守り、自然環境を守るなど、やるべきこと、やらなければならないことがあるのではないか、そのことを強く求めたいと思っております。

小川知事は6月議会の私の一般質問に対し、「処分場の周辺地下水や河川水について水質の安全を確認するため、調査項目が多岐にわたるモニタリング調査を行うとともに、頻繁に立ち入り検査も実施している。廃掃法に定める措置命令を発出して支障の除去を行う必要はないと考えている」と回答されました。

このことについて、知事自身、直接、現地へ足を運んで頂ければお分かりになると思うのですが、処分場から直下の内住川に日々間断なく流れ出している汚水は、12月のこの時期においても水温が極めて高く、そして、異常に泡が立った、大変臭いのきついものであります。周辺は絶えず硫化水素の匂いがし、生活環境にも悪影響を与えています。

 こうした現地の実情も踏まえ、小川知事にこの内住の産廃処分場問題に関し、以下6点につきまして質問をさせて頂きます。