県議会質問

2012年6月21日

筑前海の漁業振興について

民主党県政クラブ・県議団の原中であります。質問通告に従い、一般質問を行います。

さて、今回の一般質問の第一項目目は、「筑前海」の漁業振興についてであります。

何故、私が「筑前海の漁業振興か」と思われるむきもあろうかと思いますが、福岡市中央区内には博多漁港、そして、の港があり、漁業者がおられます。

そのうち、長浜にあります「博多漁港」ですが、毎年、発表される全国主要漁港の「水揚量、水揚高状況調査」では、昨年、平成23年度は、「博多漁港」が「水揚高日本一」となっております。

水揚量でいくと、銚子港が1位、焼津港が2位、境港港が3位、博多港は10位ですが、水揚高、いわゆる市場での取り扱い金額となると、「博多漁港」が全国一なのであります。

このように、「博多漁港」の水揚高は毎年、最上位に位置しています。これは、「筑前海」が豊かな漁業資源に恵まれており、鐘崎、宗像、大島、糸島といった良好な漁港もあり、また、他県からも新鮮な魚が水揚げされるなど、福岡の市場に安定的に魚介類が集まってきていることを物語っています。

福岡県北部は「筑前海」、県東部は「豊前海」、県南部は「有明海」と、3方を海に面しています。このうち、「筑前海」は、対馬海峡水道の玄界灘、響灘に位置する外海性の海域です。

この「筑前海」は、北は北九州市門司区から、西は糸島市にわたっており、また、沖合には沖島、小呂島、更には、馬島、藍島、地島、大島、相島、玄界島、姫島といった島々もあり、沿岸総延長は420kmにもおよんでいます。

また、「筑前海」は古来より、大陸と日本列島とを結ぶ海の航路であり、また、藩政の時代より、この海を親しみといつくしみ、また畏敬の念も込めて「玄洋」と呼んでいました。

そして、わが「福岡ソフトバンクホークス」の応援歌である「いざゆけ若鷹軍団」の歌詞の冒頭には、「玄界灘の潮風に・・」とあるように、沿岸住民のみならず、本県県民に大変なじみの深い海域であります。

海底には天然が多く分布し、沿岸域の地帯にはが形成されるなど、全国有数のでもあります。
このようなことから、福岡市はもちろんのこと、「筑前海」沿岸部をふくめ、「福岡は魚のおいしいまち」という、いわば「福岡のブランド」のイメージが確立し、全国的に名を馳せています。

そして、この「福岡は魚のおいしいまち」というのを具体的に数値で表したものがあります。

まず、福岡県が昨年7月に実施した「県政モニター・アンケート」において、「福岡は魚のおいしいまち」だと回答した人の割合は、78.0%にのぼっています。

そして、福岡市が平成22年に実施した「市政アンケート」では、77.7%の方々が、福岡は「魚がおいしいまち」だと回答しています。

更に、「アサヒグループホールディングス」が平成20年に実施した調査では、福岡県で満足している点として「新鮮な魚が豊か」と回答されている方が71.9%にも上っています。

先ほども述べましたように、「福岡は魚のおいしいまち」という「福岡のブランド・イメージ」が確立していることが、こうした調査結果からも明らかであります。