県議会質問

「組織再編に伴う病害虫防除所の機能について」

「組織再編に伴う病害虫防除所の機能について」質問致します。

昨年12月の「12月議会」において、「福岡県おおやけの施設の設置及び管理に関する条例」を一部改正し、それに伴って「農業総合試験場」の組織再編を行うこととなりました。

その内容は、社会情勢の変化に鑑み、本県農業の「6次産業化」、「バイオマス資源の活用」、新品種開発等の農業及び林業に共通する研究課題に対して効率的かつ効果的に取り組み、本県農林業の更なる競争力の強化を図るとともに、管理部門の効率化を図るため、「農業総合試験場」及び「新林業技術センター」を統合し、「農林業総合試験場」を設置するものとされています。

また、「農林業総合試験場」の設置に併せ、「病害虫防除所」を試験場の病害虫部に組み入れるとされています。

そこで、「組織再編に伴う病害虫防除所の機能について」質問致します。

まず質問に入る前に、委員会資料として、①「平成24年、平成25年の病害虫発生予察の実績」、②「平成25年の作物別発生予報資料」について、あらかじめ資料要求しておりますので、委員長のお取り計らいをお願い致します。

それでは質問に入ります。
①まず、本県の病害虫防除所の役割、機能について簡単にご説明ください。

②それでは、次に手元配布の資料のうち、予察業務とはどういうものかを含め、資料①「平成24年、平成25年の病害虫発生予察の実績」の説明をお願い致します。

③続けて、基本的な認識をお尋ねします。
今回の組織再編は、予察業務はもとより、防除所の機能が向上するものと考えているのか、お答え下さい。

④続けてお聞きします。資料②の「平成25年度の作物別発生予報資料」ですが、これはどのようにして出されるものなのですか。

⑤予察情報は、予察調査をもとに出ているわけです、予察情報については、支所の廃止により予報の精度が低下するのではないかと考えますが、そのことをどうお考えなのか、お聞きします。

⑥支所の廃止により筑紫野市の「農林業総合試験場」内にある病害虫部予察課だけで県内全ての調査地点を受け持つことになります。

調査地点が広域化することで、迅速な予察情報の提供という観点でも関係機関に対する影響が懸念されるところであすが、この点についての県の考え方をお尋ねしたい。

(執行部回答)

いまお答えされましたが、「支所の廃止による予報の精度の低下はない」、「調査地点が広域化することの影響はない」との認識です。

しかし、旧来の防除所の機能のうち、指導課の農薬行政全般は本庁食の安全・地産地消課に機能統合されたり、薬剤感受性検定については予察課に残るものの、業務は縮小されます。

なかでも、旧防除所と支所の予察業務については、調査地点の広域化による機能低下が起こるのではないかという心配を持っています。

⑦そこで、次の質問を致しますが、「福岡県農業・農村振興基本計画」というのがありますが、その中で、県産農産物の競争力強化が打ち出されていますが、支所の廃止はその方針に逆行するのではないか、そのように捉えていますが、見解をお尋ねします。

小川知事は、来年度の予算編成のうち、本県の農業振興について、収益性が高く、活力ある園芸産地の育成。ブランド農林水産物育成対策事業を取り組むとしています。

すなわち、本県の農産物のブランド力の向上、とりわけ「あまおう」、「とよみつひめ」、「博多万能ねぎ」、「ゆめつくし」、福岡ブランド品の開発と全国展開をめざすとしています。

そうした政策を進める反面、病害虫防除所の組織再編は、私にはどうしても業務縮小、機能低下になるのではないかと思えて仕方ないわけです。

まさに、はじめに組織縮小、職員定数の削減ありきと思うわけであります。

⑧そこで、最後に部長にお聞きします。
本来、組織再編にあたっては、その事務所の機能の低下を招いたり、現場職員の意見を十分に聞いた上で検討が進んでいくべきものと考えていますが、お考えをお聞かせ下さい。


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