県議会質問

3.医療費の抑制について 

3項目目は、本県医療費の抑制と歯科口腔保健の取り組みについてお尋ねします。

冒頭、申し述べたとおり、最近の研究では歯科口腔内の健康は全身の健康の基礎であり、全身疾患の予防になることがわかっています。

健康保険組合では、15年にわたり歯科健診を継続した結果、歯科医療費、医療費共に削減されたというデータを発表しています。

このことからも判るとおり、歯科健診を継続することにより、口腔や全身の健康が維持増進され、将来的に医療費を軽減することが可能であります。

また、継続して歯科健診を受けていると、歯周疾患の進行を遅らせたり、喫煙者が少ないという結果がでています。これは、定期的に保健指導や専門的口腔清掃を受けると、口腔に対する意識が高くなり、口腔の健康や生活習慣の改善につながるからとされています。

本県は、県民一人あたりの医療費は全国10位と高く、とりわけ75歳以上の後期高齢者の医療費は全国一となっています。
昨年3月、日本歯科医師会が「社会保障制度改革国民会議」に提出した資料によれば、

  • 1)歯が多く残っている人ほど医科医療費が少ない。また、歯の本数が多いほど、健康寿命が長い。
  • 2)歯が多い、また義歯による機能回復をするほど認知小発症が少ない。また、歯を失い、義歯を使用していないと転倒のリスクが高まる。
  • 3)歯が多いほど、また義歯による機能回復をするほど、スポーツ、趣味、旅行や街に出掛けるなど行動的である。
  • 4)専門的口腔管理・ケアと口腔清掃により、誤嚥性肺炎の発症が6割以下に減少。
  • 5)口腔ケアが高いほど、頭頸部進行がん患者の治癒が早く、術後合併症率は低い。

と示し、高齢者の医療費を抑えるためには、歯科口腔保健の対策が有効であると。

したがって、本県の医療費を削減するためにも、口腔の健康を高め、全身疾患の予防を図ることが大切であり、なかでも75歳以上の後期高齢者の方々の歯科口腔保健の取り組みがより重要であると考えます。

本県の医療費は、『福岡県医療費適正化計画』に基づく取り組みをしなかった場合、平成25年度の1兆8,974億円から、計画最終年度の平成29年度には2,860億円増加し、2兆1,834億円に膨らむと推計されています。

このような状況を考えたとき、特に75歳以上の後期高齢者の方々の歯科口腔保健の取り組みはより重要であると考えます。

① そこで質問です。
本県医療費の適正化を図るため、歯科口腔保健の対策と医療費の抑制について、知事はどのようなご認識をお持ちなのかお聞かせください。

知事答弁 骨子

問 歯科口腔保健の対策による医療費の適正化について

  • 歯や口腔は、心身の健康と深い関わりがあり、残った歯が少ない高齢者ほど、身体機能の低下や認知症が多くみられるといわれています。また、最近の研究では、歯周病と、糖尿病や心疾患との関連性について明らかにされている。
  • こうしたことから、歯科口腔保健推進計画に基づく、乳幼児期から高齢期までの時期に応じた施策の推進により、県民の健康の保持を図ることは、結果として医療費の適正化につながるものと考える。