「ラオス人民民主共和国」視察報告 その4
Ⅶ.日本とラオスの二国間関係
1.政治関係
日・ラオス間に特に懸案はなく、従来より良好な関係。1955年に外交関係を樹立し、2010年3月に55周年を迎えた。
2.経済関係
(1)対日貿易(2010年、日本国財務省貿易統計)
①貿易額
日本の輸出 54.55億円
日本の輸入 38.04億円
②品目
日本の輸出:乗用車,バス・トラック,建設・鉱山用機械
日本の輸入:衣類付属品、はき物、コーヒー、木材
(2)日本からの投資
縫製業、木材加工業、部品組立業、植林業、農業、電力、鉱業等
3.文化関係
日本は1976年より文化無償協力案件を実施。文化遺産保存、スポーツ交流、人物交流等の文化交流も拡大中。
4.在留邦人数
546人(2010年10月現在)
5.在日ラオス人数
2,639人(2011年8月入管発表)
Ⅷ.今回、訪問した都市の概要
今回、視察団として訪問した都市は2か所で、1ヶ所目はルアンパバン、2ヶ所目はヴィエンチャンでした。それぞれの都市の概要については「ラオス情報文化観光省観光部」より引用しました。
1.「ルアンパバン」(World heritage City Luangprabang)
- ルアンパバンはランサン王国(1353-1975)の王都で、古くはムアン・スワといい、その後シェントーン と呼ばれるようになった。
- カーン川とメコン川の合流地点に位置する緑豊かな町ルアンパバンは、その 美しいラオスらしい町並みと、歴史的、文化的遺跡保護の観点から、1995年、ユネスコによって世界 遺産に指定された。
2.「ヴィエンチャン」:(About the capital of Lao People's Democratic Republic)
- ラオスの首都であるヴィエンチャンは、メコン川沿いに作られたラオス最大の都市で、16世紀の半ばごろにセタティラート王King Setthathirat(1548-1571)により首都に定められた。そして現在も政治、経済の中心地で、空路、陸路での出入国のメインゲートともなっており、他の県とは違う行政特別市となっている。
- 1999年6月からは、日本政府の無償資金協力によってできたワッタイ空港新ターミナルが利用し、アジアと西欧文化の融合が見られる。17世紀にヴィエンチャンを訪れた東インド会社の商人、Geritt Van Wuysthoffやイタリアの伝道師Leria de Mariniらは当時のヴィエンチャンを東南アジアでもっとも荘厳な町であると評しているが、現在もその面影を見る事が出来る。
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