「ミャンマー連邦共和国」視察報告 その13

③「FMI」:高級住宅建設地「STAR CITY」

ミャンマー・タイ_20.png「STAR CITY」ゲート

ミャンマー・タイ_21.png「STAR CITY」完成模型

ミャンマー・タイ_22.png分譲マンションの一棟(模型)

視察二日目、3ヶ所目の視察先はFMIが開発・建設を進めている高級住宅建設地「STAR CITY」でした。

「STAR CITY」は、ヤンゴン都心から約40分のところにあるチャンリーン(Thanlyin)地区にあります。ここはミャンマー大手デベロッパーFMI/SPAグループが進める大開発計画で、170ha の敷地にはアパート20棟、コンドミニアム10棟、学校、ショッピングセンター、ゴルフ場が開発される予定です。なお、このプロジェクト完成時には、ヤンゴン市内と「STAR CITY」を結ぶフェリーが運航されるということです。

「STAR CITY」のゲート周辺は道路も整備され、植栽もきれいに刈り込まれ、入口には警備員が配置されるなど、周辺の環境とは一線を画した、まさに最高級住宅地の様相です。

「STAR CITY」のゲートをくぐると、セールス・オフィスが構えています。中に入ると、1Fフロアには大きな完成模型が据えられており、来客者に完成時のイメージを抱かせるようになっています。そして、右手にはモデルルームが3つあり、A型、B型、C型のそれぞれの部屋の間取りが判るようになっています。
ちなみに、部屋は1BR〜4BR(1ベッドルーム=1LDK、2ベッドルーム=2LDK・・)までの5タイプあるそうで、モデルルームのA型では2,500万円前後、B型は1,000〜1,500万円前後、C型は700〜800万円前後ということでした。

ミャンマー・タイ_23.png現在、2013年7月の完成をめざし、最初の分譲マンション2棟が建設されています。なお、この2棟については、いずれも完売で、すでに3棟目の販売に入っているとのことです。

代金は、契約後6ヶ月間内に物件価格の50%を納め、残額は引き渡し時に支払うそうです。なお、内装費は追加支出になるそうです。銀行ローンはありませんので、みなさん〝キャッシュ〟ということです。

なお、ミャンマーでは土地を個人で所有することはできませんので、このマンションの土地権利も60年借地となっています。

④「ティラワ国際港」( MITT(ミット):Myanmar International Terminals Thilawa)

ミャンマー・タイ_24.png視察二日目、4ヶ所目の視察先は「ティラワ国際港」でした。

MITT(ミット)は、ヤンゴン川の河口近くのThilawaに位置する「多目的ターミナル」です。
ミャンマーにおける国際貿易海運の90%はヤンゴン川を通って入国しており、MITTは重要な位置と役割を占めています。

ミャンマー・タイ_25.pngMITTは、「ハッチソン・ポート・ホールディングス(HPH PORT HOLDINGS)」のメンバーであり、HPHは全世界で貿易港の開発・建設・運営を行っています。

この MITT は、1995年にプロジェクトがスタート。1996年から建設がはじめられ、1997年に工事完成、1998年から稼働となっています。

ミャンマー・タイ_26.pngMITTの広さは75ha、5つのコンテナブースがあり、ブースの全長は1kmあり、大型の船舶が並んで同時に荷降ろし・積み込みが可能です。

MITTターミナルは水深10mを常に確保されており、水深9m の船が接岸できるようになっています。営業は24時間であり、外国船の入港がいつでもできます。

現在、コンテナクレーンは2機、ガントリークレーン(gantry crane)は3機ありますが、順次増やしていく予定ということです。

この MITTのすぐ背後には、ミャンマーでも最大規模となる「ティラワ経済特区」地域の開発が控えており、ミャンマーにおけるMITTの国際貿易港としての位置づけは益々重要になってきます。
MITT の活況はミャンマーの経済発展に直結すると思います。

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