県議会質問

2012年6月21日

筑前海の漁業振興について

しかしながら、「筑前海」における沿岸漁業の生産状況をみると、平成22年の生産量は1万9千トンで、10年前に比べて1割の減となっています。そして、による変動はあるものの、水産物単価は低下傾向にあります。

加えて、近年では、漁業者の支出の多くを占める燃料をはじめ、ロープ、など、漁業資材の価格上昇が著しく、漁業者の収益は下がってきているのが現状です。

こうした収益面の厳しさもあり、平成20年の海面漁業就業者は2,639名となり、10年前の2割減となっています。

このように「筑前海」沿岸漁業を取り巻く環境が厳しさを増す中、沿岸漁業の就業者数の減少、収益の低下に何とか歯止めをかけようと、漁業者が自ら活路を見出そうと取り組みも展開されています。 

「筑前海」海域は、福岡市、北九州市という一大消費地を抱えており、こうした消費地の消費者へ新鮮で安い魚を提供する、いわゆる「直接販売」によって、購買層の拡大を図ろうとする取り組みであります。
なお、この「直販」には、水産物直売施設のみならず、カキ小屋などの直接販売も含まれています。

「筑前海」沿岸の直販施設は、糸島の「志摩の四季」、宗像の「道の駅むなかた」、福岡市内の「伊崎おさかな夕市」、「姪浜朝市」などの直販施設や、糸島のカキ焼き小屋に多くのお客さんが訪れて賑わっています。

水産局にお聞きしたところ、平成23年度の筑前海区における水産物直売施設の販売額は、約17億円とのことで、その取り組みが進展しています。

先ほど来より申し述べております通り、「福岡は魚のおいしいまち」という、いわば「福岡ブランド」をこの先も継続していくためには、「筑前海」における漁業振興こそ大切であると考えます。

そこで、「筑前海」沿岸漁業を取り巻く環境、更には、漁業者の取り組みなどを踏まえ、本県における「筑前海の漁業振興」について、知事にお聞きします。

まず1点目は、漁業資源づくりについてであります。
陸上の鉱山・鉱物を例えとしますと、鉱物は採掘し尽くしてしまえば、当然、資源は無くなってしまいます。しかし、水産資源は生き物であり、鉱物とは異なる特徴をもっています。

そこで、知事にお尋ねします。
「筑前海」の水産資源の特徴について、どのようにご認識をされているのか、まず、お聞きします。

そして、「福岡漁港」の水揚げ高が日本一を維持するためには、「筑前海」の水産資源づくりが重要だと考えますが、県としてどのような取り組みを行っているのか、お答えください。

2点目に、漁業者の収益性を高める施策についてであります。
先ほども述べましたとおり、「筑前海」沿岸漁業者の収益性が減少傾向にあるなか、県として、どのようにして漁業者の収益を高めていこうとされるのか、その対策、施策についてお聞かせください。

3点目に、これは、先ほどの質問とも関連しますが、県には水産関係の出先機関として福岡市西区今津に「福岡県水産海洋技術センター」があります。

しかしながら、この「海技センター」については、残念ながら、一般の県民の方々には認知度が低く、そこでどのような仕事がされているのか知られていません。
海技センターのホームページを見ますと、「県民幸福度日本一の福岡県を目指して、県民や漁業者のニーズに沿った試験研究を進めます。」とありますが、少々、中身が分かりづらい感がします。 

そこで、知事にお聞きします。この「水産海洋技術センター」の役割とはどういうものでしょうか。また、先に質問しました水産資源づくりと収益性の向上に関し、この海技センターでどのような取り組みが行われているのか、お示しください。

以上、3項目について、知事のご回答を求めます。