2011年

宮城県 震災被災地視察

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宮城県 震災被災地視察

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宮城県 震災被災地視察

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宮城県 震災被災地視察 その3

2011年5月30日〜31日

2.宮城県石巻市

このガレキ類ですが、分別が十分に進んでいないため、適切な処理が難しいと思いました。ましてや岩手・宮城・福島3県のガレキ類を合わせると膨大な量に上り、焼却処分するにも、埋め立て処分にするにも、とても東北地方だけでまかなうことはできません。

仮に焼却処分をするとしても、焼却処分場の処理能力には限界がありますし、その後の焼却灰の埋め立てをどうするかという新たな問題も出てきます。

埋め立て処分にする場合、おそらく安定型最終処分場になると思うのですが、安定型に埋め立てできるのは安定5品目(廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、建設廃材、ガラスくず、陶磁器くず)に限られており、分別が十分でないと埋め立て処分はできません。加えて、埋め立て処分場も、被災地のガレキ類を全量受け入れるだけの容量は、全国的に見てもないと思います。

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こうしたガレキ類、廃棄物の類について懸念するのは、産業廃棄物処理業者にその処理を委ねた場合、埋め立てにしろ、焼却にしろ、どこまで適正かつ合法的に処理が行われるかということです。そして、こうしたガレキ類や廃棄物は、今後、最終処分場を求めて全国を徘徊することも予想され、闇ルートに流れ、違法・脱法的な処理が行われることも心配します。

特に、福島県で放射能汚染したガレキ類や廃棄物、そして汚染土壌については、国・県がしっかりと監視しなければなりません。まさに、国挙げての廃棄物対策が必要です。

沿岸部の視察の後、今度は石巻市北東部にある石巻漁港に向かいました。しかしながら、台風による強風のため、国道240号線の「日和大橋」は通行止となっており、仕方なく、一旦、西に迂回し、石巻市役所の前を通り、国道398号線「女川街道」を通って石巻漁港に入るというルートとなりました。

石巻漁港は、宮城県石巻市魚町にある特定第3種漁港(利用範囲が全国的かつ、漁業振興において特に重要な漁港。宮城県では気仙沼、石巻、塩釜)です。水揚げ岸壁の長さ1,200mと、魚市場の上屋根の長さ652mはいずれも日本一の長さを誇り、水揚げ量、水揚げ高ともに日本有数の大漁港です。また、魚の水揚げだけではなく、各種水産加工工場が立ち並ぶ所でもあります。

しかし、ここもまた甚大な津波被害を受けていました。水産物地方卸市場をはじめ、全国有数の水揚げ高を誇っていた漁港施設、漁協共同施設、水産加工場などの関連企業は地震と津波で壊滅状態でした。A

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