「ミャンマー連邦共和国」視察報告 その7

②「TOYO BATTERY」

ミャンマー・タイ_07.png2ヶ所目の視察先は「TOYO BATTERY」でした。

会社表記は「TOYO BATTERY」ですが、正式の会社名は「実証済みテクノロジー株式会社:P.T.I.C(Proven Technology Industry Co.Ltd)」といいます。

P.T.I.Cは、ミャンマーにおける自国の製造企業の1つです。鉛蓄式の自動車バッテリーを中心に製造販売しています。

(1) 「TOYO BATTERY」の概要

  • 1996年、「ミャンマー投資委員会」(総務省)の下で設立。鉛酸自動車バッテリーを中心に製造販売開始。
  • 2001年に「日本規格協会」(JIS規格)に合格、認定されました。
  • 2005年、製品の品質とサービスの継続的改善が図られ、ISO (国際標準化機構:International Organization for Standardization)を取得。ミャンマー・タイ_08.png
  • ISO 9001:2000、ISO 9001(品質マネジメント システム)を取得。
  • 2011年、会社の全ての分野で品質を更に強化するため「責任ケア (RC)」システム確立。
  • 現在、ISO 14001:2004(EMS) 環境マネジメントシステムの取得に向けて努力している。
  • 従業員は500名。
  • 販売会社は、米国、エクアドル、コスタリカにある。

(2)同工場で製造されている製品

  • ①Lighting Battery(照明用バッテリー)
  • ②Automotive Battery(自動車用バッテリー)
  • ③Golf Cart Battery(ゴルフカート用バッテリー)
  • ④Tubular Battery(鋼管用バッテリー)
  • ⑤Motorcycle Battery(バイク用バッテリー)
  • ⑥その他(バッテリー液)

(3)同社の特徴

  • 日本の技術を取り入れており、そのためJIC規格も取得している。ミャンマー・タイ_09.png精錬された鉛インゴット
  • ISO基準を次々に取得し、輸出型企業に発展しようとしている。
  • 鉛の再利用工場を併設している。使い古したバッテリーを買い戻し、解体・分別し、鉛だけを取り出して新しく鉛インゴット(99.99%以上)を精錬している。

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